犬・猫の健康診断は何歳から?頻度と費用の目安
この記事のポイント
- 米国獣医師会(AVMA)は、ペットは少なくとも年に1回、獣医師の診察を受けるよう勧めています。
- 猫について米国猫獣医師会(AAFP)は、10〜15歳は6か月ごと、15歳以上は4か月ごとの受診を目安としています。
- 犬の高齢期について米国動物病院協会(AAHA)は、血液検査や尿検査を6〜12か月ごとに行うことを勧めています。
- アニコムの調査では、1回の費用は「5,000〜10,000円未満」が最多の年齢層が多く、10歳以上の犬では20,000円以上も約2割いました。
犬や猫は、体調が悪くても隠すことが多く、飼い主が気づいたときには病気が進んでいることもあります。ここでは、海外の獣医師団体が示す頻度の目安と、日本の飼い主の実際の受診状況をまとめました。実際の間隔は、年齢や持病に合わせてかかりつけの獣医師と決めてください。
頻度の目安
| 対象 | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 犬・猫全般 | 少なくとも年1回の診察 | AVMA |
| 10〜15歳の猫 | 6か月ごと | AAFP 2021 |
| 15歳以上の猫 | 4か月ごと | AAFP 2021 |
| 高齢の犬 | 血液・尿検査を6〜12か月ごと | AAHA 2023 |
持病がある場合は、これより短い間隔が必要になることがあります。犬や猫は人より早く年を取るので、半年は人の数年分にあたります(年齢換算表)。
日本の飼い主はどのくらい受けている?
アニコムの「家庭どうぶつ白書2025」の調査では、どの年齢層でも「年に1回程度」が最も多い回答でした。年齢が上がると「半年に1回程度」が増えます。
| 年齢 | 犬:半年に1回 | 犬:年に1回 | 犬:受けたことがない | 猫:半年に1回 | 猫:年に1回 | 猫:受けたことがない |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3歳 | 10% | 53% | 20% | 10% | 55% | 15% |
| 4〜6歳 | 12% | 58% | 13% | 11% | 53% | 17% |
| 7〜9歳 | 19% | 53% | 10% | 21% | 53% | 8% |
| 10歳以上 | 33% | 45% | 4% | 31% | 39% | 10% |
ペット保険の契約者を対象にした調査です。飼い主全体の平均とは異なる可能性があります。
費用の目安
同じ調査で、1回あたりの費用は次のようになっていました(主な回答のみ)。
| 年齢 | 犬:5,000〜10,000円未満 | 犬:20,000円以上 | 猫:5,000〜10,000円未満 | 猫:20,000円以上 |
|---|---|---|---|---|
| 7〜9歳 | 36% | 14% | 44% | 10% |
| 10歳以上 | 30% | 19% | 27% | 17% |
年齢が上がるほど、検査項目が増えて費用も上がる傾向があります。年間の費用全体は年間費用の内訳にまとめています。
受ける前に確認すること
- 検査項目と費用:身体検査、血液検査、尿・便検査、画像検査(レントゲン・超音波)のどれが含まれるか
- 食事の指示:絶食が必要か、水は飲ませてよいか
- 持っていくもの:尿や便の採取方法と持参のタイミング
- 家での様子のメモ:食欲、飲水量、排泄、体重、気になる行動
- 猫の移動:キャリーに慣らしておくと負担を減らせます
健診以外で、受診を急ぎたいとき
次の健診を待たず、早めに動物病院に相談しましょう。水を飲む量や尿の量が急に増えた、食欲が落ちた、体重が減った、吐く回数が増えた、元気がない、尿が出にくそうにしている、といった変化です。尿がまったく出ない、呼吸が苦しそう、ぐったりしているときは、すぐに受診してください。
ワクチンの予定は予防カレンダーで作れます。接種のときに一緒に健診も受けると、通院の回数を減らせます(ワクチンは毎年必要?)。
出典
- 米国獣医師会(AVMA)「Cold weather animal safety」(年1回以上の診察の推奨)
- 米国猫獣医師会(AAFP)「Updated Feline Senior Care Guidelines」
- 米国動物病院協会(AAHA)「2023 Senior Care Guidelines for Dogs and Cats」(PDF)
- アニコム「家庭どうぶつ白書2025」(PDF)
よくある質問
犬や猫の健康診断は何歳から受けるべきですか?
決まった開始年齢はありません。AVMAは年齢にかかわらず少なくとも年1回の診察を勧めています。若いうちに健康なときの検査値を残しておくと、将来の変化に気づきやすくなります。
健康診断の費用はいくらですか?
内容や動物病院によって大きく変わります。アニコムの調査では、1〜9歳の犬・猫は1回「5,000〜10,000円未満」が最も多い回答でした。受ける前に、検査項目と費用を確認しましょう。
健康診断の前は絶食が必要ですか?
血液検査の項目によっては絶食を指示されることがあります。指示は動物病院によって異なるので、予約のときに、食事と尿・便の持参について確認してください。